パイロットウォッチをモダンにアップデートさせたセンター3針モデル。軽量かつ高度に優れ、腐食にも強いチタンケースを用いており、ハードな使用にも耐えられる超実用モデルです。風防はこのプライスゾーンでは異例のハイクオリティなサファイアグラスを採用。傷がつきにくく長年クリアな視認性を約束します。ラバーストラップもスポーティな印象。
【ZENO-WATCH BASEL】 HISTORY
現在も名だたる高級時計ブランドの工場が点在するスイス機械式時計の聖地、ラ・ショー・ド・フォン。才能豊かな時計師だったジュール・ゴダが、1868年にその地に開いた工房こそ、ZENOブランドの前身です。1900年代に入る頃には近代的かつ大型の工作機械も導入し、ゴダが手掛けたその工房は生産性を大きく伸ばすことに成功しました。ZENO-WATCHの創設者となるアンドレ・シャルル・エイジュルデバンジュが、そんな将来性ある時計工房に目をつけ買収したのは1920年。兵器や工業製品と同様、機械式時計も著しく進化を遂げた時代でもある第一次世界大戦期。それまで機械式のメインであった懐中時計も小型の腕時計へとシフトし、ZENO-WATCHは輸出用に金無垢ケースを用いた高級腕時計の生産に乗りだし好評を博しました。なかでもブランド誕生15年を記念し製作された1937年製クロノグラフは、ZENO-WATCHの歴史のなかでも特に象徴的なモデル。当時としては画期的だったテレメーターを備えた精密なクロノグラフであり、今もって逸品としてコレクターの間で語り継がれているのです。1966年はブランドにとって最大の転機となる年でした。バーゼルにおいて代々商社を営んできたフーバー一族のグループに加わり、同時に工房もバーゼルへと移設。1969年のバーゼルフェアではブランド史上初となるダイバー用の真空時計、「コンプレッサー」をリリースし、さらに1970年代には「スペースマン」を発表することで、その名を世界に知らしめるに至りました。その後も毎年100を越えるモデルを生産し続けるZENO-WATCHは、欧米のみならずアジアにも多くのファンを獲得するまでに成長。満を持して日本への本格上陸を果したのは1996年。なかでも高品質でありながらリーズナブルなプライスのパイロットウォッチは、トレンドに敏感なファッション業界人から時計マニアにまで支持を受けるほど。年々リピーターも増加しているのです。